偶然にも似た記事が二本ならんだ。一つは
「ママでも金」のヤワラちゃん谷亮子。もう一つが
なでしこジャパンの「人妻ボランチ」宮本ともみ。どちらも赤ちゃんを抱えての公式試合・真剣勝負への参加。宮本の場合はベビーシッターが帯同し、ヤワラちゃんの場合は会場に授乳所が設置されるともいう。どちらも組織を上げてサポートしようとしてます。欧米辺りではごく当たり前かもしれません。
でも、サッカースタジアムにしても柔道の試合会場にしても基本的には真剣勝負の場であり闘争心の戦い。朝青龍は立ち会いの時に 相手を親の仇と思う、とも言ってたことがある。サッカーでは御存知のように戦争まで起ってしまったし、紀元前のコロシアムは格闘は殺し合いで、根本的に闘争心とは恨みとか怒り・怖れとか何かネガティブな感情から得るモチベーションとは切っても切り離せないものと相場は決まっている。その延長線上にあるものが、何かの切っ掛けでタガが外れた時に起る中国やイタリアであったような、暴動とか乱闘事件なのだろうと思います。
そんな真剣勝負の世界に彼女たちは赤ちゃんを連れてきて、果たして戦いに集中できるのか?。場合によっては日曜の喝の人ようなネガティブモチベーションの信奉者たちが挙って勝負の場を何と心得るかと言い出すかもしれない。彼らは周りの選手の闘争心を欠くとか周りの迷惑を考えろと言い出すかもしれない。一昔前の
アグネス論争みたいになったりしたら、それはそれで困ったものですが。(笑)
でも、どうなのでしょう。
闘争心を支える感情ってダークでネガティブなモノだけだったら究極的に考えれば自分しか信じられないことでもある訳じゃないですか、、それってなんか嫌。僕は朝青龍は大好きな横綱ですけど彼のダークな闘争心には納得はするけど あまり賛同したくない人間で、やっぱりスポーツなんですからフェアな精神が根底にあって、誇りとかプライドとかもっとポジティブで抑制されたモノであってほしいな、、て思います。それに、やっぱりヒーローもの戦隊もので育った世代の一人としては
最後に 愛は勝つ!って思いたいですしね。
たぶん日本は恵まれているから国内では通用しても国際試合ではそんな甘くないとかオシムさんあたりに言われるかもしれないけど、ヤワラちゃんのような能力ある人がママになっても継続して力が落ちないなら、その人が能力の発揮できる環境にしてやることが当然だと思うし、それで結果を出せば、次に続く女性選手にとってもいい事ではないか。育児をしながら世界で活躍する。たぶんそれができて日本でルーティン化すれば、やがて確実に日本を追っかけるように韓国・中国の女子スポーツ選手だってそうなっていくはず。
そうなった時たぶんアジアのスポーツの本質はネガティブなものでなく、もっと活力あるポジティブなものとして評価され大事にされるのではないでしょうか。
とりあえずアジアの先駆者・体現者として今のヤワラちゃんや宮本のポジションがあるとすれば、それはそれで歴史的意義があることではないかな。だから勝ってほしいですね!勝てば全てが認められるはずだから!頑張れママさんアスリート!
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