アジアカップ準決勝 サウジ戦 3-2 日本の負け
面白かったね。
オシム流に言えば
「美しく死んでしまった」試合だった。
啓太の発言にもある通り負けた理由は一つではなさそう、あらゆる面で悪い意味でハマってしまった。残念だけど、ある意味今の日本の弱点を曝してくれたことには感謝かもしれないね。
ハマった其の1:カウンターサッカーvsポゼッションサッカー
何か往年の鹿島vs磐田を見てるように思えた。見てる方にはボールを回してる磐田が美しく上手く見えるが、テクニックのある選手を揃えカンターをやられるとそうそう勝てない。ポゼッションをしてた日本にとっては一番苦手で相性の悪いカウンター戦術をとってたサウジだった。
ハマった其の2:知性派vs肉体派
日本はテクニックのチーム。其の中心は俊輔+ヤット+憲剛。いかにも隣のミヨちゃん的な印象の選手たち。対してサウジは皆ガタイがイイ。ミニボブサップみたいな奴もいた。
そもそもJには色々なチームがある。ポゼッションのチーム、カウンターのチーム、芸術的なチーム、喧嘩チーム、、。オシムはその中から
技術を中心とするメンバーを選んだ。いわゆるファイトクラブと言われてるJチームからは殆ど選んでない。
ストライカーDXに紹介されてるように『日本は軽い』のだ。重い肉体を武器にして突っ掛けてくるチームと言うのは中途半端なテクニックのチームには一番危険なチームであることはJでも証明されている。そこら辺を研究されてた印象。
ハマった其の3:日本の爆発力
オーストラリア戦で一番の課題だった
シュート打て!はこの試合でも改善されてない。終盤に羽生がミドルを打って立続けに他の人間も打ち始めた。どこかサッカーは点を取ることが最終目的だということを忘れて、如何に美しくポゼションするかとか、繋ぐかとか思考の優先順位が整理できてない選手が多い。
みんなが狙ってないから爆発力がない。2度も追いついたのは偉いが日本は3点とれるチームではない。高原だけが点をとっても勝てない。やっぱり何処か勘違いしているのだと思う。
ハマった其の4:完熟ではない
当たり前だが日本は、まだオシムサッカーを体現してるチームには出来上がっていない。スタメンがほぼ不動だったことからも言える通り、この大会で熟していこうとしていた。
けして勝ちを狙ってないわけではないが、やっぱり先のことを見て作ってるチーム。やっぱりまだまだ世界の経験が少ない。決勝トーナメントになって俄然面白い対戦カードだった。欧州組がいっぱいいるオーストラリア戦、オイルマネーで勝つことを至上命題とされたサウジ、そして次は永遠の困ったちゃん韓国。何とバラエティーにとんだ対戦相手。日本はまだまだ底が浅いチームだったことは確かだった。
負けたけど
面白かったね。日本全体の課題だったり、個人的な課題だったり、色々あるけど、、これからもオシムの毒舌が爆発し続けることだけは確かなようだ。頑張れ爺さん。
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