福西君や阿部君の移籍、僕も「まさか」と思ってた その一人でしたが、時間が経つと、そもそも何でだろうと思い始め、、改めてそれを整理してみました。
まず、何で「まさか」と思ったか?
福西君の場合:
1、磐田が「田舎」揶揄される程、アットホームなチームだったこと
2、アジアチャンピオン時代の黄金レギュラーで功労者の一人だったこと
3、パトロンにはYAMAHAがいて資金的には問題ないと思ってたこと
阿部ちゃんの場合:
1、千葉はナビ杯連覇の強豪チームだったこと
2、キャリアアップするなら海外移籍だろと思い込んでたこと
どちらの場合もチーム子飼いの選手で顔だったから、特に福西君なんか名波、服部も含め生涯ジュビロで指導者になっていくんだろう、、と思ってましたし。特に最近はユース育ちも多くなってきたし野菜の地産地消じゃないけど地元で終わるものだと勝手に思っていたから尚更です。
やっぱりチームと彼らにギャップが生じた原因は、彼らの給料面含めてチームキャパを超えるくらい彼らが成長した証拠だし、
本来ドイツのワールドカップで日本も活躍が高評価ならば、彼らは真先に海外移籍したであろう選手だから。噂は前からいっぱいあったしクラブもその予定だったんじゃないのかな?。で、あんな結果になってしまったからある意味、福西君や阿部ちゃんは被害者?でもあるといえないこともないし、
結果的に、移籍の選択肢は国内に絞られた以上、こうなるのはむしろ当然の事で、前チームで当り前のように現状をこなす無目標症候群(燃え尽き症候群ともいう)のような不様な醜態を晒す選手になるよりか、今回の移籍は何倍も素晴らしいことだと僕は思いますよ。
どちらかと言うと(特に福西君の場合の)本当の問題は
30歳になると移籍計数ゼロになり自分の好きなクラブに移籍保証金なしで移れると制度ですよ。結局のところこの制度は選手の権利を考えた制度ではなくクラブ間の引き抜き合戦による年棒の高騰を防ごうとする言わば経営都合の制度でしかないのが問題で、本来は出せないものは出せないとしっかりとした経営方針があれば高騰なんかあり得ないことだし、そもそも余計な裏財布があるからこそ、そんな談合みたいな制度が必要悪としてのさばってるんじゃないかと思っちゃいますね。
結果的に、この制度によって無言の内に選手自身に移籍を30歳までおし留まらせ、流動化しなくなっていく。で、クラブ間の競争が次第に弱くなり、ひいては日本代表まで弱くなってしまう。W杯敗退の一因とさえ思ってしまうのは僕だけでしょうか。
本当なら30歳という年齢を下げるのがベスト。
選手のキャリアで一番油がのると言う27歳あたりで制約なく移籍する権利があるべきなのではないかな。油が落ち掛かっている30歳で市場の評価を受けさせるというのは選手にちょっとの武器しか持たせず戦場に送りだすような酷い制度だと、個人的には思ってますから。
今回の二人の移籍劇は人それぞれの立場によって想いは違うとは思いますが、
やはり競争を本質として闘うプロサッカー選手にとってキャリアアップになると本人が思った時点で移籍するのは自然なことだと思うし、夢を達成することを目的としてる選手である限り、一つのチームで選手生活を終わるという終の棲処はサッカー選手にはアリエナイことなのだと、今回の事でつくづく思いました。
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